(相談)黒色ボディなので傷が入りやすいです。黒色専用のお手入れ方法を教えてください。
洗車の仕事を始めた当初からよくいただく質問で、今でも時々いただきます。
数ある質問の中で上位にきますね。
結論から申しますと、
黒色(濃い色)専用のお手入れ方法はありません
ええっ??って感じでしょ(^^)
濃い色ボディの仕上げ方がない!!ってことじゃありません。
どんな色でもお手入れ方法に違いはない
ということです。
理由は簡単。
白でもシルバーでも赤でも黒でも、メタリックでもソリッドでもパールでも、
同じように傷は入るけど、ただ目立つか目立たないかだけ
その塗装自体がデリケートで傷が入りやすいとしても、今なら、だいたいその上からクリアも吹く(一部のソリッドや艶消しは除く)しコーティングも掛けますよね。
多くの車がコーティングしてあります。
それなら、よほど深い傷は別として、その塗装に直接傷が入っているわけではなく、その上の透明な層(クリアやコーティング)に入っているワケです。
クリアの塗料メーカーやコーティングの液剤メーカーによって傷の入りやすさは違うかもしれません。
でも、実際にどれだけ力を入れたら傷が入ったか実験したわけではないですが、これまで多くの車をお手入れしてきた経験から、キズの入り方に大差無いと思います。
もしかすると、塗装や乾燥のさせ方、コーティングの施工の仕方などで変わることがあるかも。
黒色塗装の上に載った透明な層に傷が入るだけで目立ちます。
でも、白色やシルバーといった薄い色の塗装に載った透明な層に傷が入っても、黒色に比べると目立ちません。
だから、黒色の方が傷が入りやすいように感じてしまいますが、どちらにしても傷は入っているんですよね。
光をうまく反射させて見れば良くわかります。
白色でもシルバーでも黒色でも同じように傷が入るなら、どんな色でも同じ方法(傷が入りにくい方法)で仕上げ方をすればいいということです。
これまではクリア層やコーティングの層がある場合のお話でしたが、旧車のようにどちらも無いものもあります。
そんなクリアの層もコーティングの層も無いボディや、樹脂製のピラーや、ドアバイザーなどはどうなのか。
材質そのもののデリケートさによって変わりますので、弱い材質なら傷は入りやすいです
残念ながら、材質のデリケートさによっては、簡単に傷が入ってしまうものもあるのです。
かといって、
仕上げ方に違いはありません
しっかり作ったスポンジを使って、適量を付けて、力を抜いて撫でるように縦横円、スポンジ戻しをしたらタオルでサッと撫でる。
いつもの解説通り、同じようにやるだけです。
もし、解説通りに仕上げても、いくら力を抜いて仕上げても、それでも傷が入るということなら、ピッチレスコートでは仕上げられません。
残念ですが、諦めましょう(^_^;)
「基本通りにしても力を抜いても傷が入る」ということでも、実際は、力加減がうまくいっていなかったり、スポンジがうまく作れていないことが原因になってることが多いんですけどね。
日産のスクラッチシールドのような微細なキズを復元する効果を持ったクリア塗装の場合でも、仕上げ方に違いはありませんよ。
また皆さんに参考になりそうな質問・相談を頂いたら、このブログでお答えしていきます。
それではまたお会いしましょう!