薄暗い車庫の中でも洗車できるのはどうして?

ずいぶん前になりますが、夜8時頃、屋根のない駐車場で街灯の明かりを頼りに洗車していたとき、仕事帰りのサラリーマンに聞かれたことがありました。

こんな暗いのに洗車やってんの?

って、少し呆れ気味で。

見ての通り洗車ですよー

ってお答えしましたけど、やっぱり呆れてました(^^)

 

そもそも、洗車を薄暗い場所でやっちゃいけないってことは無いですよね。

どんな明るさの場所でやってたって、結果、ピカピカにキレイになっていればいいんですから。

暗い中で洗車は出来なくはないですが、やりにくいとは思いますけどね。

普段より少し時間かかるし。

実際もほとんどこのくらいの明るさです。

この駐車場ではもう9年も隔週で洗車できてます。

 

で、洗車をする時は、ワックス掛けの時もそうですが、多くは、目でよーく見ながらタオルで拭いたりスポンジで撫でたり、キレイになったかどうかの確認も見落としがないように、よーく見ますよね。

それができればいいのですが、目で見るのが難しい薄暗い場所だったら、どうしましょうか?

ライトを用意して照らしながらやるか、明るい時間帯でやるか、諦めるか、でしょう。

 

自分たちの仕事は、出張でお客様の車の停まっているところへ伺ってその場で洗車します。

お客様宅やお勤め先の駐車場でやることがほとんどですが、駐車場によっては、薄暗かったり、狭かったり、暑かったり・・・。

色々苦戦しそうな環境ばかりです。

明るくて、ドアを開け放つことが出来るほど広くて、夏は涼しくて、なんてパーフェクトな場所は1箇所もありません。

でも、こんな洗車には不向きな場所でも洗車できないと、仕事にはならないのですね。

そうなると、暑い寒いは慣れもあるので別として、駐車場が狭ければ、体の使い方や道具の使い方を工夫して何とかやりくりします。

物理的に手や道具が届かないって限界はありますけど、それなりにできちゃいます。

 

では、もし薄暗い場所でやるなら、どうやるのがいいでしょうか。

それは、

できるだけ目に頼らない仕上げをすること

暗いのに目で見た所で、限界はあります。

黒いボディのワックスの塗りムラなんて、まず分からないでしょう。

洗車ビジネスをはじめて間もない方は、目に頼ってしまうので、お客様から塗りムラ、拭きムラになっていると、指摘される方が多いです。

最悪はクレームになって、再度やり直すようになります。

では、目に頼らない仕上げってどんな仕上げなのか。

これは、スゴく簡単。

今まで5回拭いていたところを、10回拭く

目で見ながら5回拭いていたところを、目に頼らずに同じ部分を10回でも15回でも拭けば、キレイに仕上がるもんです。

回数を増やしているのですから、当たり前って言われれば当たり前なんですが、

実際、講習や洗車道場などでこれをやってもらうと、面白いことに、

目に頼って拭いていたときよりも、目に頼らないで拭いたときのほうが、拭き残しが減る

ということが分かりました。

また、目に頼っていたら、5回拭いていたところを10回に増やしても、拭き残し方はあまり変わらないことも分かりました。

面白いです。

ですから、薄暗くなくても、目に頼りすぎない仕上げをしていれば、よりキレイになるでしょうね。

 

できれば、もう一つ身につけてもらいたいことがありますが、これはちょっとレベルが高い。

手の触覚を研ぎ澄ませる

ちょっと慣れが必要ですけど、

タオル、スポンジから伝わってくる滑る・引っかかる・凸凹がある、といった感触を感じ取れるようになってきます。

一部分だけ異常にツルツルする場所があるな、ってなれば、塗りムラが出来ているって分かるし、

引っかかる場所がるな、ってなれば、塗り残しがあるってことも分かるし、

凸凹やザラつきがあるな、ってなれば、汚れや何かの付着物が残ってるなってことが分かるし。

できれば、日々の洗車でこんな事を感じられるようになってもらいたいですね。

 

もちろん、全部が全部ってことではありません。

洗車キズ消しや水アカ落としのように、目で確認しながら、ってこともありますから。

・・・でも仕事でやるなら、そこも目に頼らない仕上げを練習しますけどねー(^^)

 

ちょっとしたコツだけで、ちょっとした問題は解決するものです。

薄暗い駐車場、狭い駐車場で困っている方、練習は必要ですが、お試しになってみてはいかが?

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