道場に来てくれた方や講習に来てくれた方でタオル選びに困っている人がたくさんいます。
ワックスをつかってくれてる方の中にも、困っている方がたくさんいるはずです。
そこで、今回は、洗車用のタオルのお話をしてみます。
洗車に使うタオルの条件
水滴をいかに吸収するか、と、作業がしやすいか、が条件です。
この条件からはずれたタオルを使うと、手慣れててもキレイに洗車できませんので、お気をつけて。
繊維が柔らかいこと。キズを入れたら元も子もありません。
タオルの繊維が柔らかいかどうかです。
手で揉んで柔らかければまず問題無いです。
手で触るだけでは分からないので、必ず揉みます。グシュグシュっとやって固さを感じなければ大丈夫です。
使い込んだタオルや、直射日光で急激に乾燥させたタオルは、固いことがあるので、揉んで固かったら避けましょう。
刺繍やアップリケは絶対ダメ。
可愛いんですけど、キズの原因になってしまうので、飾り物が付いているタオルは使わないことですね。
意外と色も重要。色が付いていると多少なりとも吸水性が落ちるのです。
色の付いたタオルは、繊維に染料が含まれているってことですよね。
その染料が含まれている分、微量であっても水分を吸収する量が減るわけです。
ですから、できるだけ白色を選ぶことですね。
水滴が吸収しやすいこと。水滴がキレイに拭き取れなければ水洗いは失敗に終わります。
これが一番の目的。タオルが水を吸収する力をフルに使います。
肌触りをよくするのに柔軟剤つかいますけど、柔軟剤を使ったタオルは水滴の吸収が悪くなるので、キレイに水滴を拭き取れません。
キレイに水洗いしたいときは柔軟剤はナシで。
あと、糊が効いている新しいタオルは、驚くほど水を吸収しないですね。
新しいタオルをバケツの水に沈めてもしばらく水を吸いません。バリバリ水を弾きます。
ですから、少し使ってから水洗い用にするか、あとは、手っ取り早く新しいタオルを使いたいときは、「熱湯で煮て糊を落とす」とすぐ使えるようになります。
選び方は、こればかりは、実際に使わないと分かりません。
繊維によっては、いつまで使っても水を吸収し難いこともあるので、その時は諦めましょう。
見た目でや触り心地だけではわからないんですね。
絞りやすいこと。タオルに含まれる水をしっかり追い出せないと、すぐお腹いっぱいになります。
これ、実は重要。
いくら絞っても水は出てこないけど、まだタオルにたっぷり水が染みこんでる、ずっしり重いな、なんて感じたことありませんか?
しっかり絞れていない証拠です。
しっかり絞れないと、タオルに水が残ったままになって、水滴がちょっとしか吸い取れないんです。全く吸い取れないこともあります。
これはタオルの厚みが関係しています。
分厚いタオルだと絞りにくく水分が多く残る。
薄いタオルだと水分は絞れても、必要以上に絞れて繊維がちぎれる。
ほどよい厚みがいいんです。
手のひらサイズに折りたためること。大きすぎても小さすぎても使いにくいのです。
バスタオルやスポーツタオルみたいな大きなタオルは使わないと思いますが、大きすぎても小さすぎても使いにくいです。
手のひらがちょうど収まるサイズがいいのです。
サイズでいうと、ほんと、約80cm×35cmという一般的なサイズがベストです。
よくいうフェイスタオルというものですね。
ちょうど手のひらサイズなんです。考えられてます。
ハンドタオルでもたたみ方で似たようなサイズになりますが、タオルを折りたたんだ時の厚みも重要なので、フェイスタオルが一番なのです。
折りたたんだ時に8枚重ねになる厚みがちょうどいいです。
パイルがほどよく密集していること。パイルの詰まり方で絞りやすさも厚みも決まってきます。
まず、パイルってなんですか?ってことですが、ループ状のこれです。クルンってなっているやつです。
で、このパイルは、密集しすぎていると、絞りにくく、折りたたんだ時に厚みが出やすいので、使いにくい。
逆にそれなりに密集していないと、絞りやすいけど、折りたたんだ時に厚み無く、そして水を吸収し難いので、これも使いにくい。
あと、パイルが長すぎるものも短すぎるものも、パイルのループ部分を削ったシャーリングっていうものも、避けた方がいいです。
ほどよい長さのパイルが、ほどよく密集しているのがいいです。
タオル選びは奥が深い。
簡単にいうと、水を吸い取りやすく吐き出しやすい、そして絞りやすい柔らかいタオルということです。
で、そんな使いやすいタオルはどうやって選べばいいかというと、実際に色々な種類のタオルを使って確かめましょう。
残念ですが、試すしかないんですね。
ここまでで説明した「適さないタオル」以外なら、ほとんど大丈夫だと思います。
でも、それでは申し訳ないので、オススメのタオルを1つ。
温泉や旅館で貰えたり買えたりするタオル。
多くは白色で程よい厚みのタオルなので、正直、イイです。
粗品のタオルでもいいです。
サイズも、折りたためば手のひらサイズになります。
お風呂あがりにすぐ使えるように吸水性バッチリなので、どうぞ、お使いください。
ですが、1点だけ注意です。
名入りタオルを使うときは、名前の入っている部分にパイル(ループ状のやつ)が無いので、その部分では拭き取りできません。
少しは拭き取りできますが、押さえる力がダイレクトに伝わるので、キズの原因にもなりやすいです。
パイルがある部分を使いましょう。
どうでしょう?
こんな感じでタオルを選んでますが、参考になりましたか?
使いやすいタオルを選んで、楽しんで洗車してくださいね♪
余談ですが、でも、声を大にして。
あっつーさんの田舎の温泉屋のブログで紹介されていたタオルのお話「こんな所にも理由があります」を読ませてもらって、タオルの選び方に洗車にも通じる部分を感じました。同じなんですね。ほんと、同じです。
そして、気になることも書かれてました。
温泉や旅館のタオルって、普段使っているタオルに比べると、厚みが少ないかな-なんて思った方、いませんか?
この温泉、タオルをケチってるのかな?なんて(^^;)
ですがです、上で紹介したように、水の吸収具合、絞り加減、サイズともに、バッチリなタオルなのです。
温泉行ったら、新しいタオルでも、すぐに使い始められるでしょ?
考えられてるんです。
決してケチった結果では無いということは、頭の片隅に置いておいてください。
結果的に経費を抑えられるだけなんです、本当なんですよ(^^)
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