作業服(ツナギ)へのプリントの依頼で、あーしたい、こーしたいという要望を聞いていると、ちょっと工夫をしないとできないことが出てきます。
今回の要望も、ちょっと一手間が必要に。
自分たちが使う作業服は、背中や胸以外に足にプリントすることがあります。
立ってもしゃがんでも目立つし、バイクに乗っていてもよく目立ちます。
なので、これまでプリントしたほとんどの作業服には、入れてます。
デザイン豊富が仇に
ツナギにもカーゴパンツのように膝上あたりに大きなポケットが付いてるものがあります。
ウエストを調整できるように腰部分にD管が付いてるものもあります。
携帯電話(ガラケー)を入れられるポケットが付いてるものありましたが、今は需要があまり無いかもしれないですね。
とにかく、作業に便利だと思われるポケットやその他諸々が付いてるものがありますが、正直、洗車用のツナギには不要です。
不要というよりも、キズの原因を増やすだけなので、あると困ります。
膝上のポケットは、プリントをするにも、あると困ります。
段差にうまくプリントする技術を持ち合わせていないからw
まぁ、出来なくはないですが、剥がれやすくなりそうなのと、縫い目の跡がプリントに浮き上がってしまうので、やりません。
だから、そんなポケットは取り除いてしまいます!
縫い目をカッターで切るという素人丸出しな荒技でも何とかなるもんです。
専用に作られた「リッパー」
以前、ポケットの縫い目をカッターで切ってますって上の写真を使って紹介したんですが、その時に、あるお客さまから「洋裁をたしなむ者としてはビックリ」ってご指摘をいただきました。
やはり、危険なんですねぇ…
どうやら「リッパー」という専用なものがあるそうで、早速購入!
ご指摘いただいて間もなく買ったんですが、使う頻度が少なくて無くしてしまいましたので、再購入したものがこちら。
「クワガタの角のようなカッター」って教えてもらいましたが、雰囲気が確かにそんな感じ。
本名は、スティッチリッパーとかシームリッパーと言うらしいです。
これを使えば、狙った糸だけをブチブチと切れるので、ちょっと手元が狂っても生地をざっくり切ってしまうことは無さそうです。
リッパーで実際にポケットを取る
で、そのリッパーを使って今回の依頼されたツナギのポケットを取り除いてみたところ、
作業時間は大きく変わらないですが、ピンポイントで糸を切れるので正確だし、生地を切ってしまう心配がないから気分が楽。
いいものを手に入れました!
これなら、ちょっとした縫い物を取り除くなんて楽勝になりました。
他の楽しそうなことに出会うかも
これまでツナギの裾を上げたりポケットを取り除いたりしてきましたが、裁縫道具を使うのなんて小学校の家庭科の授業以来です。
リッパーなんて言葉すら知らなかったです。
が、やってみるとけっこう楽しい。
ってことは、やったことがない事、知らない事の中にはまだまだ楽しい事が眠ってる可能性があるってことですよね。
今後も楽しみになりました。
実はいくつか楽しそうなことをまた見つけちゃったんで、何れやってみます。
バイク用の革のキーホルダーでピンとくるものが少ないから、自前で作っちゃうのもいいよね!とかねw
こんなことばかりやってるから、いつまでもフワフワしてるって言われるんだろうなと、少し反省してます…
以上!