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窓ガラスコート全般でのお話です。
窓ガラスコートは、汚れや油膜を吸着・除去して透明感をアップしてくれる、自分たちで絶賛すると胡散臭いのですが、スグレモノなのです。
窓ガラスコートの効果のほどはこちら
このような効果のある窓ガラスコートですが、時々キレイにならない時があります。
そんな時の対処方法はこちら。
まずは「できることと」「できないこと 」の確認
できること
- 油膜や汚れを落としてキレイにします。
- 透明感をアップさせて、見やすくします。
- 撥水効果によって雨・雪の日の見易さを確保します。
- ワイパーを使う回数が減ります。
- 汚れが付いても落ちやすくします。
できないこと
- 飛び石やワイパーの擦り跡は取れません。
- うろこ状の雨ジミは取れません。
- 半年とか1年とか効果を長期間保持できません。
- 撥水効果はありますが、ノンワイパーはできません。
- 曇りを比較的早く解消できますが、曇りを止めることはできません。
できるはずのことができない理由
この中で、油膜や汚れを落としてキレイにする効果はあるものの、実際に使ってくれた方からこんな質問をもらうことがあります。
- 塗ってからタオルで拭き取っても油膜のようなものが残ってしまう
- キレイに拭き取れない
普段から解説している方法であれば、そのようなことはあまり無いので、何か使い方を間違っているか、ちょっとしたコツが必要な特殊な汚れなのか、そんな感じだと思います。
ですから、そこを解説していきましょう。
ただし、中にはどうやっても落ちない汚れ(のようなもの)もあるので、そのような場合の解説は除きます。
全ての汚れが落とせるなんてことは無いので。
【原因1】窓ガラスコートが乾いていない
窓ガラスコートは乾きながら汚れ・油膜を吸着させるので、乾いていない状態で拭き取ると、十分な効果が発揮できません。
これではちょっと…
それどころか、うまく処理しないと逆に汚くなります。
タオルも湿気るし、いいことありません。
基本の基本ですが、これはとても重要です。
【原因2】窓ガラスコートの塗りすぎ
窓ガラスコートは、塗って乾いたら拭き取る単純な工程ですが、【原因1】のようにしっかり乾かしてから拭き取っても白い粉ばかり出てキレイに拭き取れないことがあります。
量が多過ぎても効果は変わらないばかりか、拭き取りにくくキレイな仕上がりが期待できません。
逆に量が少ない場合は十分効果が発揮できず、また同じく拭き取りにくいことがあるので、塗る量はあくまでも適量です。
【原因3】施工面の汚れが多すぎて処理しきれない
まず、初めてお手入れする窓ガラスには、手アカ、皮脂、タバコのヤニ、ホコリなど色々な汚れや、何かしらの匂い(臭い?)の成分・物質も付いてます。
そして、汚れの他に過去に使っていた窓ガラスクリーナーや洗剤の拭き残し、油膜の原因になる物質も付いてます。
こんな汚れがたくさんついていると、窓ガラスコートを1回塗って拭いただけでは取り切れないことがあります。
1回塗った窓ガラスコートの成分が全ての汚れを吸着しきれなかったために、汚れが残ってしまったということですね。
濡れたタオルで落ちる汚れを粗くザッと拭いておくだけで随分変わります。
特に、タバコのヤニが多く付いている車の窓ガラスの内側には効果がありますので、一度拭いてみてください。
水拭きをするときは、洗剤は使わず水だけを使ってください。
洗剤を使った場合は、洗剤の成分を残してしまう恐れがありますので、水だけを使うようにしてください。
その後に、窓ガラスコートを塗って乾いたら拭き取ってみましょう。
はじめに水拭きした時は、ガラスの状態によっては完全に水滴を拭き取る事は(たぶん)できませんが、水滴がわずかに残っている程度なら、完全に乾いた状態でなくてもその上から窓ガラスコートを塗ることができます。
【原因4】道具が汚れている
使う道具は、窓ガラスコートの他に、スポンジ、拭き取り用タオル、すべり止め付き軍手(メガネに使うときは軍手は使いません)です。
直ぐに使い始められるスポンジ等が付属します。
- スポンジ(2個) ※80ml入りの場合は1個
- 竹串(1本)
<BASEの商品ページを見る>
これら道具の中で、スポンジ、タオル、軍手は使っていくうちに少し茶色くなっていきます。
スポンジを使い込めば、塗った時の窓ガラスコートが乾いたものがたくさん付きます。
タオルを使い込めば、乾いて汚れを吸着した窓ガラスコートがたっぷり付きます。
タオルで拭く時に使う軍手にも、汚れを吸着した窓ガラスコートがたっぷり付くのです。
これでは塗りムラ、拭き残しが多くなります。
汚れが付いた道具を使えば、塗りにくく拭き取りにくいのは当然です。
スポンジで窓ガラスコートが塗りにくいときは、スポンジに付いた茶色い物体を手で叩くなどして落とすか新しいスポンジを使いましょう。
スポンジは洗うとコシが無くなって塗りにくくなるので、できれば洗わないほうがいいです。
タオルで窓ガラスコートが拭きにくい時は、タオルを折り返してキレイな面を使うか、洗って乾かしたタオルか新しいタオルを使うようにしましょう。
軍手が茶色く汚れていたらキレイなタオルも台無しなので、洗ったものか新しいものを使うようにしてください。
スポンジもタオルも軍手も多少茶色くなった状態なら大丈夫ですが、度が過ぎた茶色さになっていたら要注意です。
【原因5】タオルが新しすぎる
上で、タオルは汚れが少なく新しいものを使うように書きましたが、新しすぎてもキレイに拭き取れないことがあります。
一度も洗濯をしたことがない真新しいタオルをお風呂上がりに使った時、体に残った水滴を拭こうとしても、なかなかタオルが水滴を吸収してくれないことありませんか?
新しいタオルの繊維には少なからず糊が付いているので、水が糊に阻まれて吸収されにくいんですね。
弾かれてタオルに水滴が乗っかることもあります。
糊が邪魔をしてキレイに拭き取れないときは、水で洗うだけでも変わるでしょう。
糊はお湯(熱めのお湯を使うとなおいいのですが、火傷をする心配があるので、使われる人は注意してお使いください)で洗うともっと取れやすいです。
陰干しする時は、パイルが立つようにしてから干してください。
うまく言葉で表現できませんが、タオルの両端を持って膝に打ち付けるような感じにすると、パイルが立ってくれます。
…表現が難しいので、以前に水洗いタオルの解説の中で書いたので、参考にしていただければ。
最近では、糊を落としてあるタオルもあるようですが、拭き取りしにくいときはこれをやってみてください。
【原因6】湿度が高すぎる
これは場所の問題ですが、霧が出たり、台風が近づいたとき、ボディや壁まで湿るような湿気の多い時や場所では、キレイに拭き取れません。
朝露や夜露が付く時期・時間帯の場合も同じです。
施工面の湿度を下げるとしたら、エアコンや除湿機などで湿度を下げてから仕上げるしかありませんね。
青空駐車場の場合なら、冬ならヒーターを使って窓ガラスに露が付かないように仕上げるといいでしょう。
どうしても窓ガラスが湿っている時に窓ガラスコートを使わないといけない!っていう場合を除いては、湿度が高くない時を選んで使ってください。
【原因7】道具が湿気っている
スポンジは窓ガラスコートを塗るために使うので湿っていても問題ありません。
ですが、拭き取り用タオル、すべり止め付き軍手が湿っているときは、いくら塗った窓ガラスコートがしっかり乾いていたとしても、キレイに拭き取れません。
確実に拭き残しができます。
湿気が多い時、雨の直後はタオルも軍手も湿気りやすいので、乾いたタオルと軍手をいくつか用意して挑みましょう。
また、暑い時期はタオルや軍手が汗で湿気りやすいので、同じくいくつか用意しましょう。
雨の後や水をかけた洗車の後に窓ガラスコートを使うときは、丁寧に拭き取ったと思ってもガラスの縁に付いた水滴でタオルや軍手が湿気るどころか濡れてしまいます。
そのようなときは、結構大変ですが、ガラスの縁にタオルが付かないようにするしかありません。
こうなっちゃいますのでね。
【原因8】自分自身!?
汚れも道具も場所も問題ないのに上手く拭き取れない時は、自分自身に問題があるかもしれませんw
使い方が間違っているということではありません。
窓ガラスコートを拭く時、吐息が窓ガラスに当ってませんか?
窓ガラスが吐息で白くなった状態だと、息がかかった場所だけ濡れたような感じになり、キレイに拭き取れなくなります。
車の窓ガラス(内側)を拭く時は、自分の体から出る水蒸気でガラスが曇ることがあるんですよね。
水蒸気でうっすら曇った窓ガラスは、いくら乾いたタオルで拭いても、逆にスジのようなものが残って汚くなります。
軍手のように繊維を使った軍手は、目が粗く自分の体から出る水蒸気が窓ガラスに伝わってしまうこともあるので、手に汗をかきやすい人はゴム手袋を使ってもいいでしょう。
ゴム手袋は厚手のものだと感触が分かりにくいので、できるだけ薄手のものを選んでください。
たくさん原因はありますが
いくつも原因がありますが、もし「拭き取りにくい!」「キレイに拭けない!」ときは、これらのことを見直すといい結果になるかもしれません。
寒い季節は水分が蒸発しにくいので、悩まされることが多く出てきます。
暑い時期は、タオルを湿気らせる汗が原因になります。
案外、自分が原因になっていることも多いですしね。
幾つもの原因が重なることがよくありますが、めげずにチャレンジしてみてください。
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