2023年1月1日より、各クリーティングコートの付属品はスポンジと竹串のみになりました。タオルや軍手は各自ご用意ください。

ラッピングに使われる艶消しシートの汚れ落とし。艶消し塗装にも応用可能。

車のお手入れ

この記事は約 6 分で読めます

車のボディに貼られた艶消しシートに付いた汚れの落とし方をご紹介します。

艶消しシートの汚れ落とし方法を知る!

普通の塗装面や艶ありシートの場合はピッチレスコートを使って汚れを落としますが、車のラッピングに使われる艶消しシートに付いた汚れは、P113を使って落とします。

今回は汚れた部分が非常に分かりにくいので、とにかくよく目を凝らして見てください。

仕上げ前の状態をチェック

分かりにくい汚れしか付いておりませんが、よくよく目を凝らしてみると分かると思います。

遠目ではよく分かりませんが
近づくと、黒く何かが付いていることが分かります
よーく見てくださいw

用意するクリーティングコートは「P113」

ガラスの汚れでも、窓ガラスコートではなくP113を使って仕上げます。

直ぐに使い始められるスポンジ等が付属します。

  • スポンジ(1個)
  • 竹串(1本)

<BASEの商品ページを見る>

以下のタオルは別途ご用意ください。

  • 汚れ落とし用タオル
    P113を付けて擦る時に使います。
    広い面積を施工するときは何枚も用意したほうがやりやすいです。
    施工時の写真で登場するような一般的なキッチンタオル、それに似た柔らかいタオル、ウエスをご用意ください。
  • 拭き取り用タオル
    P113が落とした汚れや、残ったP113を拭き取る時に使います。
    同じく、広い面積を施工するときは何枚も用意したほうがやりやすいです。
    こちらも同じく、施工時の写真で登場するような一般的なキッチンタオル、それに似た柔らかいタオル、ウエスをご用意ください。
P113とP113-IIの違い

P113とP113-IIはどちらも、内装などの簡単な汚れからエンジンルームのキツめの油汚れまで、様々な汚れ落としをするためのものです。

P113に比べてP113-IIの方が汚れ落としの効果が強力ですが、素材を傷めやすい、変色させやすいといった心配はありません。

施工手順

「艶消し」は、「艶あり」と比べて表面に小さな凸凹が無数にある状態なので、凸凹内に詰まった汚れをしっかり取る必要があります。

ザラついています

ですが、歯ブラシなどを使うほどではないので、タオルにP113を付けて拭き取っていきます。

はじめに水洗いで落ちるか試す

水洗いで落ちる汚れなのかを確かめてみました。

水をたっぷり含ませたタオルで
水洗いしても
ビクともしません
残った水滴を拭き取っても
変化なしでした

タオルにP113を少量付けて拭く

泡立つほどよく振ってから
1〜2プッシュ
これだけで十分
汚れの部分を撫でるように
ゴシゴシせずに
円を描くように拭いたり
縦横に拭けば
たぶん落ちてます

残ったP113が乾く前に拭き取る

乾いてしまうと拭いた跡が残ってしまうので、乾く前にしっかり拭き取ります。

タオルの裏面を使うなど、タオルの乾いた部分で
こちらも軽く撫でていくと
(見やすいようにタオルをめくってます)
徐々に拭き取れていって
完全に跡が消えるまで拭けば
汚れの下半分が消えましたね

P113を付けたタオルで汚れを落としたら乾いたタオルで拭く、の繰り返し

あとは同じように繰り返していくだけです。

この小さな汚れだけなので、先ほど付けたP113だけで十分ですが、念のため1プッシュ
縦横円を描くように
撫でるように拭いて
汚れが除去できたら
タオルの乾いた部分で
サッサッサッと撫で回せば
P113で濡れていた部分が
乾いてタオルがスッと滑るように軽くなれば拭けている証拠
無くなりました
角度を変えて見ても問題なしです

たったこれだけです。

今回の汚れは範囲が小さいので1回でキレイになりますが、分かりやすいように半分ずつに分けて施工しました。

もし広範囲に汚れが付いている場合は、20〜30センチ四方毎に施工していきましょう。

広範囲を一気に施工しようとすると、落ちていない部分が残ったり、P113が乾いて跡が残ったり、キレイに仕上がらないので、小さな範囲ごとに確実に進めていってください。

施工手順・ピッチレスコート施工後のテカリを除去

P113やP113-IIでは落ちなかった汚れの場合でも、ピッチレスコートを使えば除去できることがよくあります。

ですが、艶消しのものにピッチレスコートを使った場合は、使った部分に艶やテカリが出て気になることがありますので、そのテカリを、上の解説と同じP113を使って除去してみます。

ピッチレスコートで施工(テカリを再現するためです)

汚れは付いておりませんが、ピッチレスコートで施工して、テカリを再現します。

光の反射を見ても艶消し状態
ここにピッチレスコートを
しっかりスポンジに1回付けて
汚れ落としのようにしっかり縦横円を繰り返せば
塗り込めました
あとはスポンジ戻しをして
完了
ピッチレスコートの成分で光が少し反射するようになりました

タオルにP113を少量付けて拭く

P113を1〜2プッシュ
これくらい少量で十分
左半分を攻めます
縦横円を描くように拭けば
たぶんもう落ちてますね

残ったP113が乾く前に拭き取る

タオルの乾いた部分で
サササーっと
撫で続ければ
P113が拭き取れました

P113を付けたタオルで汚れを落としたら乾いたタオルで拭く、の繰り返し

下半分も
落ちて
最後の残りも落ちれば
完成、というか元通りというか
角度を変えても
近くで見てもテカリはありません

ピッチレスコートで施工すると艶が出ますが、艶消し素材に使うと艶が無いほうがいいのに、どうしても少し艶が出てしまいます。

しかも、部分施工すると、その部分だけ艶が出てしまって余計に目立ってしまいますので、もし、ピッチレスコートで施工した後に艶が目立って気になるときは、最後にP113で軽く施工するといいですね。

その代わり、多くのピッチレスコートの成分を落としていますので、汚れの付き方などは変わってきます。

今回の汚れ落とし方法を簡単にまとめる

P113の力を使った単純なお手入れです。

  1. P113をタオルに吹きかける
  2. いろいろな方向(縦横円を描くように)から何度も軽く擦る
  3. 乾かないうちにすかさず乾いたタオルで乾拭きする

いつもと同じ手順です。

P113で落ちない汚れはP113-IIで、それでも落ちないときはピッチレスコートを使って汚れを落としてください。

ピッチレスコートによって出た艶、テカリが気になるときは、最後にP113を使って艶、テカリを抑えるといいですね。

あらためて…今回使ったクリーティングコートは「P113」

直ぐに使い始められるスポンジ等が付属します。

  • スポンジ(1個)
  • 竹串(1本)

<BASEの商品ページを見る>

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ご留意ください

各クリーティングコートで全ての素材、汚れをテストしたわけではありません。

場合によっては、汚れが落ちない、素材に跡が残る、なども考えられますので、初めてお使いになるときや、初めてお使いになる素材のときは、一度目立たない部位でお試しいただいて問題が無いことを確認してからお使いください。

車のお手入れ
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コメント(現在はコメントできません)

  1. 山下 より:

    マットブラックのラッピング車を所有しております。
    近づいて覗くとイオンデポジットや薄い線キズがあるのですが、P113は効果ありますでしょうか?
    宜しくお願い致します。

    • P113は汚れ落としに特化したケミカルではありますが、固着したイオンデポジットには効果があまりなく、また、薄い線キズを消す・埋めるといった効果もありません。

      ご期待に添えずすみません…

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