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新品ホワイトウォールタイヤのホワイトウォール部分に塗られた青い保護剤を落としてみます。
ホワイトウォール部分の青い保護剤が落ちるか試す
新品のホワイトウォールタイヤに付いている青い保護剤は一般的には中性洗剤や水だけで丸洗いできてしまうようですが、せっかくなので、ここではクリーティングコートのうち、P8コート、P113のそれぞれを使って施工してみます。
あるタイヤメーカーさんによれば、お手入れするために水をかけてスチールウールで擦ってもOK(やはり「擦るときは軽く」だそうです)らしいので、タイヤのウォール部分は案外丈夫なのかもしれないですね。
それでも軽い力で優しく施工しますけどね。
水とスポンジだけでも落ちるようなものを、わざわざクリーティングコートを使って解説する必要は無いのですが、やってみたかったのでお付き合いください。
ザッと写真を流し見してもらうだけで大丈夫ですw
仕上げ前の状態をチェック
青い保護剤が、濃淡はありますが全体的に塗られています。
お手頃なタイヤを購入しましたので塗りムラがある状態ですが、多くのタイヤだともっとキレイにびっしりと真っ青に塗られています。
用意するクリーティングコートは「P8コート」と「P113」
ゴムのタイヤといったらP8コートを使って仕上げますが、今回は一部分を汚れ落としに効果のあるP113も使って仕上げていきます。
<BASEの商品ページを見る>
以下のタオルや歯ブラシは別途ご用意ください。
- タオル
汚れを軽く拭き取ったり、噴霧後ある程度乾いたP8コートを拭き取るために使います。
施工時の写真で登場するような一般的なキッチンタオル、それに似た柔らかいタオル、ウエスを2〜3枚ご用意ください。 - 歯ブラシ
文字や装飾の凸凹内に入り込んだ保護剤を除去するために使います。
ゴムにダメージを与えないように、使い古して柔らかくなったものか柔らかめの歯ブラシ、ブラシを使うようにしてください。
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以下のタオルや歯ブラシは別途ご用意ください。
- 拭き取り用タオル
P113が落とした汚れや、残ったP113を拭き取る時に使います。
施工時の写真で登場するような一般的なキッチンタオル、それに似た柔らかいタオル、ウエスをご用意ください。 - 歯ブラシ
文字や装飾の凸凹内に入り込んだ保護剤を除去するために使います。
ゴムにダメージを与えないように、使い古して柔らかくなったものか柔らかめの歯ブラシ、ブラシを使うようにしてください。
P113とP113-IIはどちらも、内装などの簡単な汚れからエンジンルームのキツめの油汚れまで、様々な汚れ落としをするためのものです。
P113に比べてP113-IIの方が汚れ落としの効果が強力ですが、素材を傷めやすい、変色させやすいといった心配はありません。
P8コートを使う場合、P113を使う場合、それぞれで、スポンジ、タオル、歯ブラシを分けて使うようにしてください。
共用すると、施工しにくくなり、それぞれの効果が十分に発揮できないことがあります。
施工手順
見た目が真っ青なので大変そうに見えますが、P8コートやP113の汚れ落としの効果を十分に使って落としていくだけです。
タイヤの1/2周をP8コート、残り1/2周をP113で施工してみます。
P8コートを使う方法
タオルにP8コートを付けて拭いてみる
P8コートをタオルに付けて軽く擦るようにして落としていきます。
スポンジにP8コートを付けて擦ってみる
ただ、タオルを使った場合は、文字や装飾の細かい凸凹に塗られたものまではうまく除去できていないことが分かります。
そこで、ここからスポンジを使って施工してみます。
タイヤ1/4周分をスポンジでやってしまいます。
歯ブラシ(ブラシ)にP8コートを付けて擦ってみる
スポンジの角をうまく使わないと、深めの凸凹や小さな文字の窪みには残りやすいので、歯ブラシ(広い面積ならもっと大きめなブラシの方が楽ちんです)を使ってみます。
P8コートを使う場合はスポンジ&歯ブラシで擦る方が楽で確実
ここまでタオル、スポンジ、歯ブラシを使ってみましたが、タオルよりもスポンジを使って施工する方が楽で確実なので、残りはスポンジと歯ブラシを使っていきます。
P8コートを直接吹きかけてから施工すると、もっと楽でした
ここまで来て、スポンジや歯ブラシにその都度付けて擦るのがやや面倒になってきましたので、直接吹きかけた後にスポンジや歯ブラシで擦ってみました。
P8コートを使う場合は、このやり方が一番ラクで確実なようです。
P113を使う方法
続いて、P113を使う方法もP8コートと同じですが、タオルだけで施工するのは少々手間なので、タオルを使った施工はすっ飛ばして、スポンジと歯ブラシを使って進めていきます。
スポンジ・歯ブラシにP113を付けて擦ってみる
ここで分かったのが、P8コートよりさらに楽ちんで早い。
P113を直接吹きかけてからスポンジ・歯ブラシで擦ってみる
そしてさらに楽をするために直接吹きかけてからスポンジ・歯ブラシで施工します。
製造時や輸送時に付いたと思われる跡の除去にチャレンジ
ここで、製造時や輸送時に付いたと思われる3種類の跡がありましたので、これが除去できるのかを試してみました。
保護剤もよく落ちたことですし、以降、P113を使っています。
茶色の何かの跡
黒色の何かの跡
とにかく何かの跡
この後にP8コートでもチャレンジしましたが落ちなかったので、クリーティングコートでこの跡を落とすのは難しいのかもしれません。
P113で施工した後はシメにP8コートで保護
P113で保護剤を除去した後は、P8コートを施工します。
P113で施工した後でも表面に少し保護膜ができますが、P8コートほど強力ではありませんので、最後にP8コートでしっかり保護しておくのです。
使ったスポンジ、タオル、歯ブラシは真っ青になるので、再利用するときはしっかり洗ってからお使いになる方がよろしいかと思います。
スポンジは洗うとコシが弱くなりますが、仕方ないですね。
どの方法が一番確実で楽で早いか
以上、P8コートとP113を使って施工してきましたが、一番確実に楽に早く落とせるのは、P113を直接吹きかけてからスポンジと歯ブラシを使う方法でした。
タオルだけで施工するのは、細部に青い保護剤が残りやすいこともあるので、細かい凸凹があるタイヤではあまりやらないですね。
もし普段のタイヤ用スポンジで擦ってしまったらどうなるか
普段P8コートをタイヤに塗るときに使っているスポンジは、汚れやタイヤのカーボンブラックで黒くなっておりますので、このスポンジでホワイトウォールを擦ると、想像通りのことが起こります。
こうなると落ちるんだろか?と心配になりますが、P8コート、P113があれば問題ないハズです。
その他の原因で黒い色が付いた場合でも落ちる可能性はありますのでお試しください。
しばらく使ったタイヤですと茶色く変色することがありますが、それでも落ちる可能性はありますのでお試しください。
それでも変色が落ちないときは別のもので対処可能なことがありますが、そのようなタイヤに出会ったときに解説することにします。
ホワイトウォールがOKなので、ホワイトリボン、ホワイトレターもOK
今回はバイク用のホワイトウォールタイヤを施工しましたが、ホワイトリボン、ホワイトレターでも同じです。
ただし、ホワイトレターにするための専用のマーカーを使って後から色を塗ったものについては、その上からP8コートやP113を施工したことがないので分かりません。
…1度だけありました。
お客さまが文字の部分を白く塗ったタイヤを過去に1度だけ施工したことがありますが、いつものようにP8コートを使っただけでも簡単に白い色が落ちてしまったことがありますので、モノによっては落ちるようですね。
塗った部分が落ちるのが心配なら、その部分を避けてP8コートを施工するようにしてください。
もし落ちてしまったら…また白く塗ってくださいw
今回の青色保護剤を落とす方法を簡単にまとめる
P8コート、P113共に同じく、それぞれの力をしっかり使った単純なお手入れです。
タオル・スポンジを使う場合
- P8コートまたはP113をタオルかスポンジに吹きかける
- いろいろな方向(縦横円を描くように)から何度も軽く擦る
- 乾かないうちにすかさず乾いたタオルで乾拭きする
歯ブラシ(ブラシ)を使う場合
- P8コートまたはP113を歯ブラシ(ブラシ)に吹きかける
- いろいろな方向(縦横円を描くように)から何度も軽く擦る
- 乾かないうちにすかさず乾いたタオルで乾拭きする
タイヤに直接P8コートやP113を吹きかける場合も同じです。
いつもながらの手順ですね。
P113で保護剤を落とした場合は、タイヤ表面を保護するためにも最後にP8コートをしっかり塗っておきましょう。
P8コートを使うよりP113を使った方が楽に早く落とせましたので、どちらもお持ちの方は、P113を使って落とすのがよろしいかと。
あらためて…今回使ったのは「P8コート」と「P113」
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