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今回は、汚れとホコリにまみれたトラックの燃料タンクをどうやってお手入れするか、解説していきます。
トラックの燃料タンクのお手入れ方法を知る!
チラッと見え隠れするパーツをもキレイにしておきたい方にオススメします。
この記事、トラック向けなので読まれる方は少ないと思いますが、燃料タンク以外にも使えるハズなので、手抜きせずいきます。
仕上げ前の状態をチェック
ボディやホイールなどに比べてお手入れされることが少ない燃料タンクは、給油時に軽油をこぼすこともあるので、汚れがち。
ダンプトラックの場合は土や砂が被ることもあるはずです。
今回の燃料タンクも例外ではありません。かなり汚れています。
用意するクリーティングコートは「P8コート」
黒色に塗装された部分はピッチレスコートかP8コートのどちらかで仕上げますが、今回はP8コートを使って仕上げます。
汚れや塗装の状態によってはピッチレスコートとP8コートを使い分けますので、念のため、両方を用意しておくといいですね。
今回はP8コートしか使いませんけどw
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以下のタオルや軍手は別途ご用意ください。
- タオル
汚れを軽く拭き取ったり、噴霧後ある程度乾いたP8コートを拭き取るために使います。
施工時の写真で登場するような一般的なキッチンタオル、それに似た柔らかいタオル、ウエスをご用意ください。 - 手袋(軍手など)
スポンジで擦るときやタオルで拭き取るときに、はめます。
軍手でも薄いゴム手袋でも構いません。
ゴム手袋を使えば手が汚れずに済みますが、スポンジやタオルを扱う時に少し滑るので施工しにくいかもしれません。
この部分は水洗いしませんので、水、シャンプー、洗車スポンジは使いません。
ですが、汚れの付き方がヒド過ぎるときや、この方法に不安があるときは、今までやられていた洗車方法で構いません。
細部までの丁寧な施工で仕上がりに差が出る
まずは、全体的に粗く汚れを落とす
ホイール用のタオルを使って、全体的に積もっている汚れを、落ちる範囲で落とします。
新しいタオルよりホイール用タオルを使う理由、それは、ホイール用タオルにはP8コートがたっぷり染みこんでいるため、汚れが吸着しやすいのです。
そして、塗装の状態が比較的良くて汚れが乗っているだけなら、タオルで拭くだけで汚れが落ちます。
ですから、まずはホイール用タオルで全体的に汚れを落としてみるのです。
タオルで擦っていると、若干引っかかりがあるくらいの汚れが付いているだけでした。
全体をタオルで擦ってみましたが、どうやら全体的にコンディションは良かったようですね。
ホイール用のタオルで拭いて汚れが落ちた後、艶が出たように見えます。
艶が出てない状態を確認しないまま仕上げているので、本当に艶がでたかどうか疑問に思われるかもしれませんが、たぶん、出てます。
ではなぜ、タオルで拭いただけで艶が少し出たかというと、タオルに含まれるP8コートの成分が塗装表面に軽く乗っかったので艶が出たように見えるんですね。
ただそれだけでしたw
施工面の状態を見極める
汚れがある程度落ちたら、塗装の状態を見て、ピッチレスコートとP8コートのどちらを使って仕上げるか判断します。
どちらを使っても問題ありませんが、
- ピッチレスコート
強力な汚れ、古いワックス、水アカのようなモノが付いている場合、塗装が劣化して白味掛かっている場合(チョーキングが発生してる場合)、磨き傷が気になる・目立つ場合 - P8コート
塗装の状態に問題がなく、こびりついた汚れがあまり見られない場合
こんな感じで判断するといいですね。
今回タオルで拭いた状態を見ると、塗装の状態も汚れの状態も比較的キレイなので、P8コートで仕上げるのがいいでしょう。 P8コートの方が楽ですしw
まんべんなく塗って少し放置したら拭き取る仕上げ
P8コートならではの、「吹きかけてスポンジで均してから少し放置した後に拭き取る」というお手入れ方法を使います。
吹きかける
単純にP8コートを全体的に隅々まで吹きかけます。
躊躇せずに思い切っていきましょう。
単純に吹きかけるだけです。
まんべんなく吹きかけるには、指でトリガーを引きながら腕を動かすので、少々慣れが必要になりますが、この後にスポンジで塗り残しがないように塗り伸ばしますので、多少ムラができても気にせずいきましょう。
塗り伸ばす
吹きかけたP8コートを、スポンジで塗り伸ばします。
力を入れて擦るのではなく、軽く撫でて塗り絵のように全体を塗っていきます。
強く擦れば、キズの原因にもなり、スポンジの寿命も縮めます。
何度も書いてしまいますが、「擦る、ではなく、撫でる」です。
ちょいちょいちょいっと撫でてみると、
でも、先ほどタオルで汚れを拭いた時と比べて少し艶が無くなったように見えませんか?
言われてみると、スポンジで撫でた跡(スジ)が残って、艶もよろしくないです。
スポンジで撫でた跡が筋状に白く浮いてるので、艶が無くなったように見えてます。
これは、塗り過ぎやスポンジで均す時のちからが抜ききれていないことが原因になりますので、適量
ですが、大丈夫。次の工程をすれば、気持ちいいほどの艶に変わります。
拭き取る
P8コートを噴きかけて塗り伸ばした時に、P8コートが汚れを浮かせてくれました。
そう、このスジが、P8コートが汚れを含んで浮いたものです。
(表面に付いている汚れがゼロではないので、汚れを含んでいるハズ。)
あとは、この浮いたP8コートをタオルで拭き取ればOKということになりますよね。
その前に、少し時間を置いて乾かして拭き取りやすくします。
汚れを粗く拭き取った時のホイール用タオルでも拭き取れます。
もし、そのホイール用タオルにP8コートがたっぷり含まれている場合は、余分なP8コートを吸収しきれないので拭き取りにくいことがあります。
そんな時は、別のP8コートの染み込みが少ないタオルを用意してください。
軽い力で撫でていると、拭き取りはじめは貼り付くように重く感じますが、ある時、急に軽くなってツルツルした質感に変わります。
ツルツルした質感に変わると同時に黒々とした艶が出ます。
上の写真では確認しにくいので、分かりやすいアート加工した写真で見ると、違いが出てるのが分かります。
それでは、残りを拭き取りますね。
この燃料タンクにはケーブルやホースもくっついてるので、接続部分や細かい箇所は歯ブラシを使ってキレイにします。
細部に少しだけ残っている汚れも落とせば、もうバッチリです。
ここまで簡単に仕上がってしまいました。あっさりです。
タオル拭きしただけの時よりも、さらに黒色がより黒くなって艶も増しました。
…と思うんですがどうでしょうか。
手も指も竹串も入らないような隙間でも、P8コートをただ吹きかけておくだけでもキレイになるんですよ!
今回の燃料タンク(黒色塗装)のお手入れを簡単にまとめる
設置場所が場所なだけに汚れやすく仕上げ方もはっきりしないので、トラックが大好きな方やデコトラにされている方には、悩みの種のようです。
が、そんな悩みの種でも、結局は、金属上の塗装とプラスチックとゴムを綺麗にする方法を使うだけなので、クリーティングコートと少しのコツだけで何とかなります。
- P8コートが染みこんだホイール用タオルで軽く汚れを落とす
- P8コートを満遍なく全体に吹きかける
- スポンジで撫でて塗り広げる
- 少し時間を置いて乾かす
- 乾いた余分なP8コートをタオルで拭き取る。
写真のタイムスタンプを確認したところ、作業時間は18分でした。
写真を撮りながら仕上げても18分なので、集中して仕上げれば15分ほどでいけます。
乾かす時間がかかるので、これ以上短縮できないかもしれませんが、たかだか15分。
急いで仕上げたわけでもないので、誰でも20分もあれば楽に仕上がるはずです。
今回の燃料タンクは、比較的状態が良かったのでこのくらいの時間で仕上がりました。
汚れがひどい場合や塗装の色あせや劣化が気になる時は、ピッチレスコートを使ったもう少し時間がかかる仕上げになるんですが、それも汚れがキツイときだけ。
普段は、ボディと同じく楽々な仕上げができます。
あらためて…今回使ったクリーティングコートは「P8コート」
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