この記事は約 8 分で読めます
まずはじめに、ごめんなさい。
この方法は、私たちが扱うワックス「ピッチレスコート」を使います。
すぐに誰でもできる方法ではないです。
ピッチレスコートを持ってない人は、こんな方法もあるのね、と思って頂くだけで結構です。
でも、ピッチレスコートを持っている人は、簡単だからやってみてね。
バケツ1杯の水洗いにピッチレスコートを組み合わせた、たぶん恐らく、まだ一度も公開してないやり方です。
途中までは同じで、まずはタオルの準備から
まずは、普通に「バケツ1杯の水洗い」をするため、2枚のタオルを準備。
水洗い用の水分たっぷりタオルと、拭き取り用の水分ほとんどなしタオルですね。
用意したタオルで水洗い、の前に、もう一つ準備しましょう。
それは、ピッチレスコートとスポンジ。
水洗いする前に、スポンジにピッチレスコートを付けてヘッドライトやテールライトで馴染ませておきます。
ボトルを良く振ってフタを開けると、ボトルの口(フチ)に少量のピッチレスコートが。
これだけの量を使います。
フチに付いたピッチレスコートをスポンジに付けます。軽くチョンと付けるだけ。
スポンジを触ってピッチレスコートがあまり染み込んでいないようなら5点くらい付けます。それでもこれだけの量なんですけどね。
あとはヘッドライトやテールライトでスポンジ表面全体に馴染ませます。
馴染ませるヘッドライト、テールライトが汚れているときは、そこだけ水洗いして汚れを落としてから馴染ませるようにしましょう。
濃い色のボディは特にムラになりやすい(目立ちやすい)ので必ず馴染ませます。
これで準備完了です。
新しいスポンジを使うときは…使わない方がいいかも。
なぜなら、まだ角が立っててピッチレスコートが馴染んでないので、正直、使いにくいです。
特にまだ慣れてない人には、超使いにくい。
なので、新しいスポンジは使わずにいきます。
使い込んだスポンジを使います。
使い込んだスポンジ持ってないよ~っていう人は、まずはピッチレスコート使ってたくさん仕上げましょう!
1台ボディを仕上げれば使いやすいスポンジが出来ますので、それまではこの方法はおあずけということでお願いしますw
そもそも何でガサガサボディなのか…
ガサガサボディというのはワックスやピッチレスコートが全く効いてない状態ですよね。
そんなガサガサボディは、基本的にピッチレスコートでお手入れしている車には縁がありません。
だから、お手入れをサボった車とか初めて洗車する車にだけ使うのです。
ということは、スポンジが出来上がっても、その仕上げた自分の車では試せません。
残念ですけど、他の全く手入れしてない車で試すしかないです。
まず普通に水洗い
水をたっぷり含んだ水洗い用タオルを使ってボディを滑らせます。
水をたっぷり含んだ水洗い用タオルで汚れを浮かせるんですが、ガサガサボディなのでタオルが全ッ然滑りません!
腹が立つほど、どうしようもないくらい滑らない。
たぶん、恐らく、十中八九、こんなちくわ状になるはずです。
滑らなくて抵抗があるのでタオルの端から丸まり始めて終いには「ちくわ」です。
滑らないので力を入れがちですが、とにかく力を掛け過ぎないように注意です!
水を多めに含ませれば、少し滑りやすくなるはずなので、試してみましょう。
それでもダメなら、タオルの端を持って撫でるようにして、タオルに水を吸わせましょう。
それでもどうにもならなければ、連絡ください!
そして、水洗い後がこれ。
水滴が浮いてるので、まだマシな方かもしれないです。
これよりもひどいボディの場合は、水がベターと貼り付いた状態になります。
本当は、そんなひどい状態で解説したかったんですが、なんせ私がメンテナンスしている車はみんなボディコンディションがそれなりにイイので、酷い状態のボディでは解説できなかったんですw
今回のボディも、そこそこ状態はいいですが、洗車傷は入っています。
きれい好きなオーナーさんが自らゴッシゴッシ、愛情の他に物理的な力も込めて洗車されるので仕方ありませんw
いくらキズだらけの車やバイクであっても、オーナーの愛情がたっぷりこもった車を洗車するのは、こちらも楽しいものです。
試しに、拭き取り用タオルで拭き取ってみる
今の拭き取りにくさを確認するため、試しに拭き取り用タオルで拭いてみましょう。
恐らく、水滴が吸い取りやすかったとしても、タオルが滑らなかったはずです。
水がベターと貼り付いてる場合は、拭き取りにくかったはずです。
この滑らない感触と拭き取れにくさを、しっかり覚えといてください。
ここからが普通ではない特殊なやり方
ここまでで、ボディに水が浮きました。
まぁ、ベターっとはりついていても水がボディに乗っている状態です。
ここで、先ほどピッチレスコートを付けたスポンジ登場です。
この水滴の上から、サササーッと撫でるのです。
サササーッ、サササーッです。
スポンジを力を掛けずに潰さずに撫でるだけ。
スポンジにただ手を添えて撫でるだけ。
力はいらないんです。
雰囲気、全体を撫でたかな、ってくらいで充分です。
ちょっと撫で残しがあっても問題ないです。
これがスポンジで撫でた後の状態。
水滴の状態が分かりますか?
撫でた跡が付いてますよね?
細かい水滴も浮いてますよね?
この浮いた水滴を、拭き取り用タオルで拭き取るんです。
軽く拭いてみてください。
拭き取り前に、一度水洗いタオルで水洗いしてもいいです。どちらとお好きな方法でやってみましょう。
堅苦しい手順はありませんので。
そして、もう一つ。
スポンジで撫でる前と比べて、タオルのスベリが変わってませんか?
変わってない時は、スポンジに含まれるピッチレスコートが足りないか、撫で足りないかのどちらかです。
もう一度、水洗い→スポンジ撫で→ふき取り をしてみましょう。
しっかりできていれば変わるはずです。というか、変わります!
引っかかることなくスベるその感じです。
必ず、水滴の拭き取れ具合と、タオルのスベリ具合を、手のひらを通してしっかり感じてください。
ボディの一部分がうまくできたら、後は同じことを繰り返すだけです。
スポンジで撫でて水滴が浮かなくなったり、タオルのスベリがイマイチな時は、その都度、スポンジにピッチレスコートを付けましょう。
ピッチレスコートを付けた後は、毎回、ヘッドライトなどで馴染ませる事。
これができれば、作業は簡単なのに水滴が残らない水洗いができますよ。
この方法で、出来ることと出来ないこと
この方法では、非常に簡単にツルツルした状態のボディにすることができました。
ですが、簡単であるがゆえに出来ないこともあります。
ズバリ、出来ることは…
- 水滴を弾くようになる
- ツルツルした質感に変わる
ボディ表面にピッチレスコートの薄い層が出来たおかげで、スベるようになり、同時に水滴が吸い取りやすくなったわけです。
結果、スベリが出たお陰で、力を使わずに水滴が吸い取れるようになり、水洗いが楽にできるようになった、ということです。
出来ないことは…
- 洗車傷は消えない(隠せない)
- 汚れや水アカを落とせない
- ツヤがそこまで出ない
水滴を拭き取り中の写真には、蛍光灯に照らされた線キズがたくさん見えますよね?
これらのキズは消えるどころか、薄くもなっていません。
理由は簡単。
ボディ表面にピッチレスコートの薄い層ができただけで、キズを埋めるほどの層ができたわけでは無いためです。
ですから、「出来ないこと」をやりたい時は、基本の使い方で仕上げましょう。
動画で詳しく動きを見たいときは
別の車ですが、この方法を動画で解説してます。
もっと楽さ加減が分かるはず。
基本から外れた方法を探してみるのも楽しい
今回ご紹介した方法は、ピッチレスコートを使ったちょっと特殊な方法です。
ピッチレスコートにはこんな効果もあるんですが、同じように使える他社さんのワックスもたくさんあるでしょう。
今、皆さんがお気に入りで使っているワックスも、もっともっと、まだ発見されていないたくさん使い方があるかもしれないので、セオリー以外の使い方を探してみるのも楽しいはずw
失敗もするでしょうが、思わぬ効果を発見できるかもしれません。
ついでに、失敗も楽しみましょう!
失敗も楽しめれば、また一味違った洗車ライフが送れるかもしれませんね。
私らなんて、試しすぎて失敗だらけですw
コメント(現在はコメントできません)