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傷と汚れの付いたタンクのお手入れ方法を知る!
今回は、バイクのタンクのお手入れ方法を解説していきます。
以前も同じバイクを仕上げた解説をしていますが、今回は、長期間お手入れできなかった状態と、ツーリング直後の汚れが付いた状態を仕上げていきます。
仕上げ前の状態をチェック
まずは、ホーネット。
そして、CBR。
マグネットで取り付けるタンクバッグも付けているので、給油時の取り外しなどでもキズや汚れが付きやすいんですよね。
そして、先日のツーリング兼お仕事のときのように後ろに洗車道具を満載すると、どうしても前よりに座るためキズや汚れが付きやすいです。
あとは、乗り方が下手なことも大きく影響してるはずです。
次のツーリングまでにタンクパッドを考えないといけません…
用意するのは「ピッチレスコート」
以下のタオルは別途ご用意ください。
- 拭き取り用タオル
拭き取り、仕上げ後の状態チェックに使います。
施工時の写真で登場するようなタオル、または一般的なフェイスタオル、それらに似た柔らかいタオルをご用意ください。
事前準備
まだ使っていない新しいスポンジは固くキズを入れやすいので、新品スポンジを使う場合は、事前にスポンジにピッチレスコートを馴染ませて表面を柔らかくしておきます。
また、初めてピッチレスコートを使う場合は、スポンジを押さえる力加減や、これから頻繁に出てくる「スポンジ戻し」の練習をしてください。
いきなり本番は危険です。
はやる気持ちを抑えてスポンジ作りと練習をしてから挑みましょう。
施工手順
ピッチレスコートの力を十分発揮させましょう。
汚れを落とす効果、傷を埋める効果、艶を出す効果、これらの効果を可能な限り引き出すために、基本に忠実に使いましょうね。
きっとうまく仕上がるはずですよ。
まずはホーネットのタンク
今回は、左側半分だけ仕上げてみましょう。
右側は残しておきます。
はじめに、ピッチレスコートの容器をよく振ってから、容器の口にスポンジをあてて容器とともに1度上下に振ります。
あとは、
優しく縦横円を描きながら、キズや汚れを様々な角度から攻めていきます。
これを何度か繰り返していくと、
でも、まだ表面にピッチレスコートを塗った跡が残っているので、まだ白くモヤっとしてます。
そこで、ここからスポンジ戻しをします。
この面には、まだピッチレスコートがたっぷり付いているので、裏面の、まだピッチレスコートがあまり付いていない面を使います。
ピッチレスコートを付けた面でも、2つ上の写真でいえば親指で押さえているあたりを使えば同じようにスポンジ戻しができます。
同じ面でも裏面でもどちらでも構いませんので、やりやすい面を使ってスポンジ戻しするようにしてください。
ある時から急にモヤモヤが消えて艶が出てきます。
全てのキズを完全に埋めることはできませんが、このような色合いと艶になりました。
この状態になれば、この後にタオルで拭く必要はありませんが、もし、スポンジ戻しをしてもピッチレスコートの塗ったスジが消えない時は、タオルで軽く撫でてみましょう。
それでもスジが消えない場合は、しばらく置くと自然に消えることもありますので、そのまま置いて様子を見てください。
ただ、塗ったピッチレスコートの量が多いときは、そのまま置いておいても消えませんので、くれぐれも付けすぎにはご注意ください。
ですが、付けすぎたからと言っても、塗装やコーティングにシミを作るなど悪さをすることはありませんのでご安心を。
施工後の左側と、施工前の右側を比べて見てみましょう。
分かりにくいですね
分かりにくいですが、違いは出ております。
続いてCBRのタンク
これまでと同じように、ピッチレスコートを1回付けて、縦横円を描きながら撫でるように塗って、スポンジ戻しをすれば、これまた同じような仕上がりになります。
写真の撮り方で濃く写ってますが、実際も濃くなってます。ホントにw
このタンクでご紹介したいところはココから。
保護シートでも仕上げ方は全く同じ。
あとは、スポンジ戻しをすればこうなります。
ですが、ちょうど光が当たっている部分にある右上の跡は残ってますので、これは埋めきれないほどの深さのキズだったということです。
他のキズっぽい跡も比較的浅かったためか、ほとんど目立たなくなりました。
こういった透明なシートにも使えるということがお分かりいただけましたでしょうか。
保護シートの他に、透明なステッカーにも使っていますが、表面の艶が無くなったり色が抜けたりすることなく、ツヤツヤな状態が維持できています。
元々のオーナーさんがしっかり保管されていたこともあって、ここまでの状態が保てているということですね。
キズは、削って落とすのではなく、キズに詰まった汚れを落としつつ埋めて目立たなくさせてます。
削ろうとガシガシ擦る必要はありません。
研磨剤ゼロのピッチレスコートではキズは削り取れませんので、強く押さえつけるように力を入れる必要は無いのです。
逆に、力を入れて擦れば、いくら柔らかくなったスポンジとはいえ、それだけキズが入るというのは当然ですね。
今回も蛍光灯の下で仕上げましたが、明るいLEDや太陽光の下で見ると、もう少し細かいキズが目立つかもしれません。
でも、定期的にお手入れすることで、そのキズも更に目立たなくなるかもしれません。
今回のお手入れ方法を簡単にまとめる
ピッチレスコートの基本の基本の基本の基本を使うだけです。
- ピッチレスコートをスポンジに付ける
- 縦横円を描きながら撫でるように塗って、汚れが頑固そうな時は、少し押さえて擦る
- 最後にスポンジ戻しをしたら、タオルで拭き取る
力を入れて擦ったり余計なことをしなければキレイになるハズです。
あとは、繰り返し縦横円を使って塗っていけばキズの埋まり方もよりよくなります。
汚れやキズの状態によっては思ったほどはキレイにならないように見えますが、元より目立たなくなるはずですよ。
あらためて…今回使ったのは「ピッチレスコート」
直ぐに使い始められるスポンジ等が付属します。
- スポンジ(大:1個 小:1個)
- 竹串(1本)