この記事は約 10 分で読めます
ステッカー剥がしをちょっとだけ楽にやる方法を知る!
これまで仕事に使っていたバイクを廃車にするため、全てのステッカーを剥がすことになりましたので、ちょっとだけでも楽に剥がす方法を解説してみます。
このステッカーは貼ってから3〜4年しか経過していないため、表面の劣化も爪で押した感じ弾力性もあるので、簡単に剥がれるかもしれません。
簡単とはいっても強力に貼り付いているので、爪でコリコリと剥がしたくなりますが、爪を立てた部分にキズが入ることがあります。
そのキズを少しでも防ぎつつ剥がしやすい方法で試してみましょう。
今回はドライヤー類は使わずに剥がせましたが、寒い時期や、ステッカーや糊が年月が経って固くなっている時は、ドライヤーで軽く温めてから作業したほうがいいですね。
糊もステッカー自体も柔らかくなって剥がしやすいですよ。
仕上げ前の状態をチェック
普通に貼ってある状態です。

用意するのは「ピッチレスコート」

直ぐに使い始められるスポンジ等が付属します。
- スポンジ(大:1個 小:1個)
- 竹串(1本)
以下のタオル、毛抜きは別途ご用意ください。
- 拭き取り用タオル
拭き取り、仕上げ後の状態チェックに使います。
施工時の写真で登場するようなタオル、または一般的なフェイスタオル、それらに似た柔らかいタオルをご用意ください。 - 毛抜き
少しめくれたシールの端を摘んで剥がすときに使います。
普通の毛抜きです。
必須ではありませんが、指先だけでシールを剥がしていくと指先が痛くなるので、毛抜きを使うほうが作業しやすいです。
今回は糊を除去するため、スポンジとタオルにその糊が付きやすく、また、その糊が取りづらいこともありますので、普段使っているタオルとスポンジは使わず、糊などを除去するときにだけ使うタオルとスポンジをご用意ください。
施工手順
剥がした後に残った糊や汚れを、ピッチレスコートが持つ汚れを落とし効果を使って落とします。
そしてもう一つの大きな効果、キズを防ぐ効果を剥がす時に使います。
最初に剥がしはじめる部分に塗る
ピッチレスコートの容器をよく振ってから、容器の口にスポンジをあてがい容器とともに1度上下に振ります。
ピッチレスコートの適量がスポンジに付きます。


できるだけ鋭角で尖った部分を探してください。

このシールの表面は一切ピッチレスコートを吸収しないので、表面から吸収したピッチレスコートが内側に隠れている糊を柔らかくすることはありません。
せいぜい側面にほんの少しだけ露出している糊に作用するくらい。
なので、ここでピッチレスコートを塗ったのは、爪の滑りをよくしつつキズを防ぎ、ステッカー側面に露出した糊を柔らかくするためです。

ステッカー自体が薄いのでキズが入らないようにめくるのは大変ですが、何度かやっていると爪にひっかかりますので根気よくやってください。
気温が低い時はとても剥がしにくくステッカーが千切れやすいので、ドライヤー(普通のドライヤーで十分)で、まずは剥がしはじめの角から温めながら剥がしてください。

このように僅かでもめくることができれば、しめたものです。


ここで注意するのが、剥がすスピード。
勢いよく剥がすとステッカーが千切れたり余計な糊が残ったり、もし塗装が弱い部分があると、その塗装まで剥がれることがあるので、ゆっくり90度以上の角度で引っ張って剥がすといいです。
焦って早く剥がそうとすると、余計に時間がかかってしまいますので注意しましょう。
シールの剥がし方を調べると、120度とか150度といった角度で引っ張るように多くのWebサイトで紹介されています。
これまでステッカーを剥がしてきた中で、角度を付けた時に糊が多く残ったり千切れやすいこともよくあったので、90度くらいで引っ張っておりましたが、今後は120〜150度くらいで引っ張ってみます。
以下でご紹介している写真をよく見ると、90度どころか120度以上に角度を付けて剥がしてる場面がいくつもありましたねw
ただ、もし120度以上で剥がしにくかったら、臨機応変に角度を変えて構いません。

このステッカーは非常に剥がしやすかったので全部キレイに剥がせましたが、糊がシッカリ付いていてはがれにくいことがよくあります。
そのような場合は、剥がし始めにピッチレスコートを塗るだけでなく、めくれた後に糊が貼り付いている部分にも塗って、それで剥がれたらまた塗って…を繰り返して、少しずつ糊の力を弱めながら剥がしていきます。
少し時間は掛かりますが、無理に剥がすより確実です。
残った糊をしっかり落とす
剥がしただけではまだ糊と汚れが残っていますので、これもしっかり落としていきます。

先ほどつけたピッチレスコートが十分残っているので、付け足さずにいきます。



これくらいの糊と汚れなら、難しいことはありません。
文字のステッカーも同じように剥がす
ベタでも文字でもやることは全く同じですが、何度も爪で剥がしていくのでとても手間が掛かりますね。




角が丸いステッカーは、貼った後に剥がれにくくていいのですが、逆に剥がすときが手間取るので、根気よく爪が引っかかる場所を探してください。






この写真では、爪で剥がした時に入ったかもしれないキズはよく見えませんが、実際も爪で付けたキズはないと思います。たぶんねw
スポンジ戻しをする前に、除去した糊が小さな塊になってくっついていることがあります。

今回の施工では糊の塊は出ませんでしたが、もしこの塊を見つけた時は、指でつまめればつまんで、つまめなければ、使い古しの柔らかいタオルで除去してから、スポンジ戻しをしましょう。
塊が残ったままスポンジ戻しをすると、その塊が再び貼り付いて伸びてしまうので、スポンジ戻しをしても綺麗になりません。



引っかかりが最も少ないと言っていい「o」はイライラするほど引っかかりませんが、辛抱してください。


ここまで来れば、あとは千切れないように糊が残らないように慎重に剥がすだけなのですが、ここに貼ってある全ての文字を剥がしていくと、爪の間が痛くなるのです。
ステッカーのめくれあがった端っこを力を入れて爪でつまむので、ホントに痛いのです。
指先や爪が痛くなりやすい人は、毛抜きを使って剥がしてみてください。

小さい毛抜きは力が入れにくく扱いにくい(中には、厚みが薄くて力が逃げやすいものもあります)ので、中くらいの大きさで厚みがあるものがいいですね。
力を入れやすい毛抜きなら、ステッカーの端っこをつまんでゆっくり剥がすことが出来ます。
糊が強力な場合や、シートが伸びやすい・千切れやすい場合は、ピッチレスコートで糊の力を弱めながら、また、ドライヤーなどで温めながら剥がしていきます。

糊の力を弱めるために、ピッチレスコートを塗った後にすぐ剥がさず、数分放置してから剥がすといいですね。

ボディに当てないように、小指、薬指をボディに添えながら摘むと手が固定されるので、狙った部分を力強く摘むことができます。




あとは先ほどと同じく残った糊と汚れを落としていきます。



強力に糊が残っている場合は、軽く擦っただけでは落ちませんが、過去にご紹介したこちらの記事のように仕上げれば、綺麗になります。
糊の種類や糊の状態にもよりますので、全部が全部同じように落ちるわけではありませんが、こちらの記事や今回のステッカーのような状態なら比較的楽に落ちるでしょう。
あとは同じことを繰り返すだけ。









これ、1文字ずつ解説してたらえらいことになるので残りは一気にいきます。
そのたびに道具を持ち変えるだけでも大変なので、剥がすステッカーが多いときは一気にやった方がいいかもしれませんね。






何事もなかったような状態になりました。
殺風景になりましたけど、これが本来の姿なんですよね。
分かり難いですが、近くで見てみましょう。



色が黒のソリッドだったらもっとよく分かるのですけどね。
今回のステッカーの剥がし方を簡単にまとめる
ステッカー剥がす時は…
- 剥がし始める箇所に塗る
- 爪でステッカーの端をめくる
- めくった部分に再度ピッチレスコートを塗る
- 90度の角度でゆっくり引っ張る
- はがれにくい時はめくった部分に時々ピッチレスコートを塗ってからゆっくり引っ張る
剥がした後は…
- ピッチレスコートをスポンジに付ける
- 軽い力で丁寧に縦横円を描きながら擦る
- スポンジ戻しをしてからタオルで拭く
- 糊の塊が残る時は、スポンジ戻しの前に塊を指やタオルで除去する
剥がすのにも糊や汚れを落とすのにも、ピッチレスコートの力をしっかり使いました。
今回は毛抜きという小道具を使いましたが、指だけでできるのであれば毛抜きを使う必要はありません。
剥がす時に爪や指が痛くなるのがイヤで毛抜きを使うときは、くれぐれも、ボディにキズを入れないように慎重にお使いください。
責任はもてませんのでねw
あらためて…今回使ったのは「ピッチレスコート」

直ぐに使い始められるスポンジ等が付属します。
- スポンジ(大:1個 小:1個)
- 竹串(1本)
ピッチレスコートにはキズを埋めたり汚れを落とす以外にも、作業時のキズを軽減させる効果もあるんですよね。